朝日新聞4/30夕刊 「人口受精 子の叫び」 違った意見
誰からの提供かわからない精子を使い、生まれたことに気持ち悪さがある。親が黙っていたことも許せない。
夫以外の精子で誕生した「非配偶者人工受精(AID)」の1万数千人のうちの一人の方のコメント。
人それぞれに意見や主張がありそれを否定するつもりはない。本文の補足的な位置で大学教授のコメントもある。
今は夫婦の視点しかない。子がどんな人生を送るか、もっと考えて欲しい。
でもぼくがこの記事を読んで持った感情は違う。それを書いていこうと思う。
人工授精、子の叫び 夫以外の精子で誕生、1万数千人 隠され続け「許せない」:朝日新聞デジタル
もし今、「あなたのお父さんは本当のお父さんではない。第三者の精子を使って生まれたの。」と言われたどう思うか。
遺伝的なつながりがない自分を本当の子のように育ててくれた父親に感謝以外の言葉はない。同じことが自分にできるかと考えたら今よりも尊敬する。
母親に関しても自分を産んでくれてありがとうという気持ちに変わりはない。
遺伝的な繋がりのある人を探そうとは思わない。多分面倒だから。出自を知る権利は大切かもしれないけど、逆に言えば知られたくない権利もあるのでは?相手が個人である以上。
またもし自分に生殖能力がなくAIDを利用したとしたら・・・
生まれてきた子に本当の父親のようになれるか、子に見透かされたりしないか、不安ながらも精一杯子育てをするだろう。
誰の子なのか?そんなに気になりますか?
しょせん父親は本当にその子の父親なのかは調べないとわかりませんから。
世の家族が全部DNA検査したら「実は父親とは遺伝的な繋がりがありませんでした」というケースは結構ありそうで怖い。
もし自分がその立場になったら子どもには「そんなの関係ねえ!」って言ってやるけどね。
あと妻がこの記事を読んで一番引っかかったのは医学部の学生から匿名で精子の提供を受けて生まれた人が医師になってるってところだって。
ちなみにアメリカではいわゆる「子のための養子縁組」が年間8万件くらいあるらしい・・・。
朝日新聞は何を言いたいのか、ぼくでもわかるように書いて欲しい。朝日新聞としての意見をね。